1週間のプライシング関連の注目ニュース・事例などをまとめ、紹介するニュースレターです。
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東京都心も桜が満開ですね。みなさんはご覧になりましたか?
我が家のそばには桜のトンネルのような道路があり、この季節は通り抜けるだけでとても良い気分になります。
この日本人が愛してやまない桜ですが、コロナ禍前には、約500万人の外国人が桜を求めて訪日し、美しい花を楽しんでいたのだとか。その春の「お花見」の経済効果は全体で約27億ドル(3000億円)だったそう。
まだまだ海外から観光客を招き入れたり、桜の下でお酒を楽しむのは憚られますが、以前のように、お酒のグラスに桜の花びらを浮かべながら、気兼ねなく桜を愛でることができる日が早く来てくれるといいですね。
それでは、2022/3/22〜3/29までの注目のトピックスをピックアップしていきます。
■プライシングニュース
変動料金制の導入が検討されている鉄道。JRなどではオフピークポイントなどで、実質的な変動料金を実施していますが、あくまで付加要素のポイントであるがゆえ消費者へのインパクトは少ないものでした。しかし、運賃の金額を変動させるとなると慎重にならざるを得ません。
その中で、コロナ禍でライフスタイルに大きな変化があった消費者は、大阪・東京ともに6割前後が変動料金制の導入に好意的なのだそう。ポイントではなく、運賃が時間によって変わる未来もそう遠くないかもしれません。
フォーブスが興味深いレポートを発表しました。その内容は、高級ブランドにおいて「高価格であることが需要を促進する」というもの。米国版の英語記事ですが、一読の価値ありです。
高級つながりでもう一つ。数年前から大きなブームとなっていた高級食パン。毎日食べるもので少しだけリッチな気分になれる、ということで消費者の心をつかみました。しかし、原価高騰などで値上げの波が押し寄せ、家計を引き締める消費者が増えたことで、そのブームも下火に。
さらに小麦価格の値上げも迫っている状況。その背景や詳細がよくわかる記事です。
物価高騰があちこちで叫ばれるなか、あえて「値下げ」に打って出た和民グループ。その真意は?その事業成長のシナリオはどのようなものなのでしょうか。
■小売×TECH
VRを活用したあらたな価値の提供方法が模索されています。バーチャルでの「お買い物」や「体験」はもうすぐそこにきているようです。
また、さまざまなところでデジタル化の波が押し寄せる小売。レジを通過しなくて良い購買体験も進化していますが、裏方でもデジタル化が進みます。
- 三越伊勢丹提供のVRアプリ「REV WORLDS」に「バーチャル東京ドーム」が新設、漫画『刃牙』シリーズとコラボ:リテールガイド
- マックスバリュ東海など、総菜盛り付けロボット実用化:日本経済新聞
- 大逆転したローカル企業は何をした? 日本企業には耳が痛い、DX失敗パターン「7つの格言」:ビジネス+IT
■経済ニュースに関する読みもの
昨今、経済に影響を与える要素は1つではありません。コロナ禍、インフレの加速(そしてスタグフレーションの危機)に加え、ウクライナ侵攻も大きな要素。緊迫した状況が続きなかなか和平交渉にも進展がないなか、より世界経済への影響は大きくなるばかりです。
また、こちらの記事は飲食業界の方だけでなく、皆様に読んでもらいたい調査レポート。
長引くコロナウイルスの流行。ワクチンの接種が進む国では、コロナとの共生へ踏み出す世界の国々が増えています。また、コロナウイルスへの予防医療の領域でも進展が。少しずつ世界はアフターコロナへ足を踏み出しつつあるようです。
SDGsやESG経営など、いろいろな言葉が飛び交うなか「さて何から手をつけるべきか?」と戸惑う方も多いはず。「持続可能な社会」というのは、時として資本主義の常に拡大する思考とは相容れない時もあります。そのコンフリクトを解消して、SDGsへの取り組みを進める企業の事例に触れます。
- SDGs、何から始めたらいいのか分からない:オルタナ
- 鳥取県はなぜ「SDGs日本一」なのか?知られざる取り組みの実情:ダイヤモンドオンライン
- サントリーHD 藤原正明が考える「サステナビリティ経営の鍵」:JDIR
- HPはなぜ「世界で最も持続可能な企業の1社」になれたのか:JBpress
ハルモニア株式会社は「ビジネスのすべてをダイナミックにし、地球のサステナビリティを向上させる」をミッションとした、変革コンサルティングおよびシステム開発に取り組む企業です。
ハルモニアでは、企業のプライシング変革支援として、価格戦略やプライシングに関する技術導入相談や社内向けの研修・ワークショップなどを承っています。
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