3月 07

PRICING TOPICS Vol.14|2022.03.07

1週間のプライシング関連の注目ニュース・事例などをまとめ、紹介するニュースレターです。

「チェチェンへようこそ」という映画が、2月の終わりに公開されました。

この映画は、チェチェン共和国で現在も行われる「ゲイセクシャルの粛清」について取り上げたドキュメンタリーです。SDGsの目標5でもLGBTに対して開かれた世の中になろうとする取り組みが進む世界においてなお、この映画に取り上げられているようなことが行われている事実はとても悲しい気持ちになりました。それとともに権威主義国家や宗教などの影響が複雑に絡んで起きているこの抑圧は、今だからこそ知っておくべきことなのかもしれません。重たい内容ではありますが、ご興味のある方はぜひこちらの記事や、映画館へ足を運んでみては。

また、ロシアのウクライナ侵攻を伝えるニュースは凄惨な映像ばかりです。その影響は原油価格の高騰にはじまり、世界経済のさまざまなところに色濃く影を落としています。

そんな気持ちの沈むニュースが続く日々ですが、季節は少しずつあたたかな春へ移り変わるのを感じますね。また、3/8は国際女性デーです。その代名詞でもあり、春を告げる花ミモザを飾って明るくいきましょう。

それでは、2022/2/28~3/7までの注目のトピックスをピックアップしていきます。

 


■プライシングニュース

ディズニー・USJに続き、富士急ハイランドでもダイナミックプライシングが導入されるとのこと。サッカーなどのスポーツ観戦チケットでは一般化してきたダイナミックプライシングですが、エンタメ業界でもより普及していきそうです。

 

ダイナミックプライシングに興味のある方へ向けた、導入ステップの解説記事を松村が執筆しました。よければこちらもご参考ください。

 

また、値上げに関わるトピックを。原価高騰の煽りは庶民の味方で経済指数にも使われるマクドナルドにも訪れています。

 

最近ではDAZNや米アマゾンプライムの動画サブスク値上げのニュースが取り沙汰されていましたが、「広告付き」で低価格を実現するプランをDisney+が発表しました。youtubeなどで動画が流れることに慣れている層も増えていることが、このプランの背景にありそう。

 

今では知らない人はいないであろう、メルカリなどの中古取引プラットフォーム。その普及につれ、新品購入の意思決定に「メルカリではいくらで売れるか」が影響しているそう。確かに、将来使わなくなることがわかっている子ども用品などは、売る前提で丁寧に取り扱っている人もいると聞きます。同じような価格帯の商品であれば高く売れる、というのは重要なポイント。消費者の商品選択における新たな「価値」がうまれているようです。

 

■小売×TECH

インフレ傾向の中で、コスト削減や増収のための小売業界のテクノロジー発展はここにきてスピードアップしているように感じます。ハルモニアも東芝テックとの協業により小売へのダイナミックプライシング導入を進めていますが、それ以外にもさまざまな販促ツールや店舗の無人化など、実証実験だけでなく実際の店舗での活用も進んでいます。

 

ファーストリテイリングの構想が実現したらとても素晴らしいものになりそう。

 

■企業戦略・経済ニュースに関する読みもの

ロシアのウクライナ侵攻は各国のエネルギー政策に大きな影響を及ぼしています。また、ロシアと欧米で原油取引を禁止が検討されているとのニュースが伝わったことにより、世界経済ではインフレと景気停滞が同時に起こるスタグフレーションの状態に陥っています。3/7日夜(日本時間)の停戦交渉の進捗次第でも大きく揺れる世界経済。先行きが不透明な状況が続きます。

 

インフレ傾向の中で、賃上げを続けることを宣言しているゼンショーホールディングス。その背景や社長の思いをインタビューした記事が掲載されています。

 

また、物流業界にも新たな風が。大きな案件であれば数億のコストダウンに繋がるとも言われています。今知っておくべき「LCC宅配」について解説している記事です。

 


ハルモニア株式会社は「ビジネスのすべてをダイナミックにし、地球のサステナビリティを向上させる」をミッションとした、変革コンサルティングおよびシステム開発に取り組む企業です。

ハルモニアでは、企業のプライシング変革支援として、価格戦略やプライシングに関する技術導入相談を承っています。また、ビジネス変革にともなうデジタルトランスフォーメーションの相談も承っています。

Pricing Topicsの購読はこちらから

 

資料請求やお問い合わせは以下よりお願いいたします。