2月 21

PRICING TOPICS Vol.13|2022.02.21

1週間のプライシング関連の注目ニュース・事例などをまとめ、紹介するニュースレターです。

昨日、冬季オリンピックが閉幕しましたね。カーリングやフィギュアスケートだけでなく、新競技として追加されたスノーボードのビッグエアなど、どの競技・選手も息をのむようなプレーで生き生きとした表情が忘れられません。日本のメダルも過去最多の18個。若い世代の活躍が多かったことも印象的でした。次のスポーツイベントは年末のサッカーワールドカップでしょうか?楽しみですね!

そんな1週間のなかから注目のトピックスをピックアップしていきます。

 


■プライシングニュース

今週はスーパーマーケットのオーケーで花王製品取扱停止の話題がホットトピックスでした。原価の引き上げによる価格高騰は仕方ないこと。とはいえEDLPを歌うスーパーマーケットには受け入れ難い状況があったのかもしれません。それに対し、消費者の意見は冷静。原価高騰ならば仕方ない、と受け入れる声が多いようです。今回のやりとりは、物価高騰だけでなくメーカーと小売の関係の議論にも一石を投じそうです。

 

また、鉄道料金へのダイナミックプライシング導入検討が本格的に始まります。特急料金やグリーン車などのプレミアム席については、早くも値上げが決定していますが、通常運賃にも議論が波及していく様子。

リモートワークの定着で定期券需要が特に落ち込み、利用者自体も減少しています。混雑緩和だけでなく、増収も大きな課題のはず。人々の移動を支えるインフラだけに慎重に進められているものの、ダイナミックプライシングありき、ではなく事業者・消費者共にメリットのある本質的なプライシングの議論が行われることを期待します。

 

観光業界から一つトピックスを。先日HISのオンラインツアーでネットプロテクションズが提供する「あと値決め」が採用されたニュースをお伝えしましたが、そんなポストプライシングを40年前から実施していた旅館がありました。売り手と買い手の納得感が向上する、とはどんな理由だったのでしょうか。

 

 

■小売×TECH

小売業界で変動的な価格設定を効率的に進めるためには、オンラインでの決済やキャッシュレス決済の進化・普及が欠かせません。これと同時に、最近の注目を集めているのはクレジットカードを使わないで後払いができる「BNPL(Buy Now, Pay Later)」という仕組み。与信額も設定されるそうですが少額とのことで、クレジットカードより比較的気軽に利用できるよう。とはいえ、怖さもあります。今後普及するのでしょうか。

 

凸版印刷のメタバース事業が進捗しています。昨年末にメタバース空間のなかでショッピングモールが展開できるアプリを開発したとのニュースがありましたが、ビジネス向けにも提供を開始される様子。ARなどを駆使したショッピングももうすぐそこに来ているかも。

 

食品ロス・アパレルロスなどのロス・廃棄問題への取り組みが必須となっている近年の小売業界。それと同時に原価高騰による利益率低下も叫ばれ、重要な課題です。それらを解決するテック企業をご紹介します。

 

 

■価格戦略・経済ニュースに関する読みもの

プライシングを考えるにあたり有用そうな最新の記事・書籍についてです。私たちの生きる社内は資本主義経済で成り立っています。しかしそれは常に利益を求めて拡大し続けるという思想が前提になっているもの。しかし、日本は今後高齢化・人口減少していく中で、需要と供給のバランスをとりながら環境配慮の取り組みをしていくためには、「縮小」について考えるべきタイミングが出てくる。そんな制限のある中で効率的に利益率を上げる取り組みや、そのバックグラウンドとして知っておくべき知識についてのトピックスを集めてみました。

 

 


ハルモニア株式会社は「ビジネスのすべてをダイナミックにし、地球のサステナビリティを向上させる」をミッションとした、変革コンサルティングおよびシステム開発に取り組む企業です。

ハルモニアでは、企業のプライシング変革支援として、価格戦略やプライシングに関する技術導入相談を承っています。また、ビジネス変革にともなうデジタルトランスフォーメーションの相談も承っています。

資料請求やお問い合わせはこちら

資料請求・お問合わせ