2月 01

「新しい価格の教科書」をテーマに機関投資家向けセミナーに登壇しました

大和証券株式会社様より依頼を受け、当社CEOの松村から機関投資家向けに「新しい価格の教科書」と題した日本企業の価格決定力向上に関するセミナーを行いました。

 

  • 講演概要

    ・ご依頼元  :大和証券株式会社(https://www.daiwa.jp/

    ・講演形式  :オンライン
    ・講演日   :2022年1月11日
    ・テーマ
    「新しい価格の教科書」

    1. 海外と比べた日本の物価・賃金・経済の状況 
    2. 日本が「安く」、収益力が上がらない理由
    3. 注目すべき消費者・企業の変化
    4. 価格決定力を上げるために必要なこと

 

  • 講演内容サマリ

    <負のスパイラルに陥っている日本経済>

    • 日本は物価も賃金も伸び率が低い
    • 適性価格に対する理解の不足や、旧態依然とした規模の経済への偏重が原因となり、シェア低下を恐れる企業による終わりのない値下げ戦争が繰り広げられ、価格が上げられず消費も増えない「負のスパイラル」に陥っている
    • 収益力向上のためにDXに取り組む企業も多いが、生産性の向上を相殺してしまうほど価格決定力が低い

<市況としてはプライシング変革のチャンス>

    • 「価値のあるものに対しては相当の対価を」という価格<価値重視の風潮が広まる一方で、消費者の価格感応度も高くなっており、市況に合致した価値訴求が求められる
    • 価格決定改善に取り組む企業は世界的に増えてきている

<価格決定力向上 → 正のスパイラルへの移行 のために企業がすべきこと>

    • 価格決定力向上のためには、① プロダクト ② マーケティング の革新が必要
    • プロダクトの革新は重要性が不確実性が大きく時間もかかるため、マーケティングからのアプローチに優先して取り組むべき
    • この時、消費者にとっての価値を軸に価格を決めるバリューベースプライシングを行うことが重要
    • プライシング改善のためにはマーケティングのテクニックとしてだけではなく、戦略・組織・制度も合わせて変革する必要がある

 

  • 講師より

    当日参加いただいた機関投資家の皆様から多くの質問をいただき、盛会となりました。

価格決定力の向上は、各企業の収益力に直結するだけでなく、日本全体としての課題です。セミナーをとおして参加者様に、価格に対するロジカルかつ意思を持って取り組むことで経済全体に及ぼすことができる影響が伝わっていれば幸いです。

 

<参考資料>

  • なぜ「日本は安い」のか 価格決定力向上のための調査レポート

https://www.harmoniainc.jp/news/pricing-power-2021/

  • 「価格決定力」とは何か

https://www.harmoniainc.jp/news/request-whitepaper-pricingpower01/

 

ハルモニアでは、企業のプライシング変革支援として、価格戦略やプライシングに関する技術導入相談を承っています。また、ビジネス変革にともなうデジタルトランスフォーメーションの相談も承っています。