10月 18

PRICING TOPICS vol.2|2021.10.18

1週間のプライシング関連の注目ニュース・事例などをまとめ、紹介するニュースレターです。

続々と発表されたノーベル賞各賞の受賞に沸いた先週。米プリンストン大学 上席研究員の真鍋氏が、今までノーベル賞で取り上げられることのなかった気候変動に関する研究で物理学賞を受賞したことも記憶に新しいニュースです。

そんな1週間のニュースから、注目のトピックスをピックアップしていきます。

 


目次

  1. ノーベル経済学賞に米の3氏 最低賃金の影響検証 カード氏ら、データ分析生かす:日経新聞
  2. (特派員メモ)お得意様だから!? @中国・深圳:朝日新聞
  3. 美容サロン向け公式アプリ作成サービスBeautyMeritに新たに「ダイナミックプライシング機能」をリリース:PRTIMES
  4. カインズ、DX推進でインドに開発拠点を開設:日経新聞
  5. 売れる価格をAIが自動提案 高速バスや駐車場、小売りにも:日経ビジネス

ノーベル経済学賞に米の3氏 最低賃金の影響検証 カード氏ら、データ分析生かす:日経新聞

10月11日に発表されたノーベル経済学賞では、データ分析の手法を洗練させて発表当時の通説を覆し、研究実証実験手法を発展させたことが受賞理由となった。

経済学の基礎とも言えるテーマですね。誤った政策判断を防ぐために、データ分析に依る検証や評価は欠かせません。最低賃金や教育の影響を自然実験と呼ばれる手法で測れるようになりました。よりファクトフルな議論が政策だけでなく企業の雇用・賃金判断にも適用されていく時代が望まれます。

 

 

(特派員メモ)お得意様だから!? @中国・深圳:朝日新聞

中国の大手旅行サイトでタクシー予約しようとした記者が体験した、検索者の属性による価格の差。中国では、ビックデータを用いた得意客への「ぼったくり」が近年社会課題化。中国政府も動き出し、企業に対して価格の透明性と公平性を求める規制強化も進む。

日本でもホテル・航空券などで一般化しているダイナミックプライシング。利益偏重ではなく企業・消費者ともにメリットのある価格設定の追求には、利用者の属性などのビックデータを活用した検証とともに、企業のモラルも問われてきます。

ハルモニアでは、交通領域のダイナミックプライシングについての考察も行っています。

これからのモビリティとプライシング【考察・モビリティ進化論 後編】

これからのモビリティとプライシング【考察・モビリティ進化論 後編】

 

美容サロン向け公式アプリ作成サービスBeautyMeritに新たに「ダイナミックプライシング機能」をリリース:PRTIMES

 

 

「BeautyMerit」が、アプリやWeb予約で利用できるダイナミックプライシング機能をリリース。需要に合わせてクーポン価格を変え、予約を平準化できるようになるとのこと。

美容院は稼働率のビジネス。これまでこうした慣習はありませんでしたが、ダイナミックプライシングと相性が良い業界です。待ち望んでいた取り組みがついに美容業界でも!

 

 

カインズ、DX推進でインドに開発拠点を開設:日経新聞

ホームセンター大手のカインズは、2019年からデジタル戦略を強化する施策を打ち出しており、「IT小売企業」を掲げている。優秀なIT人材が多いとされるインドで、当該業界では初となるシステム開発を海外で行う「オフショア開発」を導入し、DX戦略を進める。

DX、企業変革関連のトピックスも紹介。小売業界でここまで積極的なデジタル投資を進める企業はまだ多くありません。本気さの伺えるニュースです。

 

 

“売れる”価格をAIが自動提案 高速バスや駐車場、小売りにも:日経ビジネス

ハルモニアの事業とヒストリーについて、日経ビジネスに取り上げていただきました。手前味噌ですがぜひ。

 


 

ハルモニア株式会社は「ビジネスのすべてをダイナミックにし、地球のサステナビリティを向上させる」をミッションとした、変革コンサルティングおよびシステム開発に取り組む企業です。

ハルモニアでは、企業のプライシング変革支援として、価格戦略やプライシングに関する技術導入相談を承っています。また、ビジネス変革にともなうデジタルトランスフォーメーションの相談も承っています。