2月 14

PRICING TOPICS Vol.12|2022.02.14

1週間のプライシング関連の注目ニュース・事例などをまとめ、紹介するニュースレターです。

今日はバレンタインデー。日本ではチョコレートに感謝や想いを込めてパートナーや好きな人へ贈る習慣がありますが、最近では友達同士や自分へのご褒美に美味しいチョコレートを買い求める人も増えたとか。

しかし、その甘いチョコレートの裏側にあるのは、カカオ農園での児童労働や貧困問題。美味しいチョコレートを追求しながら社会問題にも向き合い、原料であるカカオの一大生産国ガーナでカカオの品質・価値向上に取り組んだだけでなく、価値に見合った取引ができるようガーナ政府を動かした日本人女性がいるそう。

一粒のチョコレートとともに、こちらの記事もどうぞ。

ガーナで人生が変わった。22歳がカカオビジネスを変える

 

そんな1週間のなかから注目のトピックスをピックアップしていきます。


■プライシングニュース

国際商品(国際市場で大量に取引されるもの。代表的なものとして原油、穀物、砂糖などがある)は1年で5割高になっているそう。世界的にも物価高騰の話題が続き、インフレが止まらないアメリカでは、消費者の生活に打撃を与えています。

 

 

■経済トピックス

日本では、製造業・サービス業などの業界において原材料費の高騰を価格に転嫁しきれない状況が続いています。また大手の下請け企業は、これまでの取引価格や商慣習なども価格転嫁を阻害する要因になっているようです。その状況を解消すべく政府も動いているようですが、この後に注目です。

 

アメリカの賃金は物価と呼応して上昇傾向に。

先日過去最高の売上高となった米国アマゾンでは、物流倉庫などで働く人の基本給上限を大きく引き上げました。米国でのアマゾンプライムの価格を引き上げたのは記憶に新しいニュースですが、その背景には人件費や燃料価格高騰などがあります。

 

また、世界の半導体の供給不足は、回り回って中古車の価格を底上げする状況を作っています。その背景には、5Gの普及・コロナ禍によるテレワークの急増に加え、材料となる資源の一部を供給するウクライナとロシアの政治的不安があります。さまざまな思惑が混じり一触即発の状況は経済にも大きな影響が。注視していかねばなりません。

 

 

■企業の価格戦略

インフレの波が押し寄せるなかで、さまざまな企業の価格戦略に注目が集まっています。いくつか、直近の事例を紹介します。

100円均一の業態では、コンビニに売り場を設けたり、「100円」だけでなくキリの悪い価格の食品等を拡充するなど、各社戦略がわかれます。また、販売形態を絞って苦肉の値上げをする企業がある一方で、そもそものブランド力を引き上げ「価格競争をしない」企業も。

 


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