11月 02

PRICING TOPICS Vol.4|2022.11.2

1週間のプライシング関連の注目ニュース・事例などをまとめ、紹介するニュースレターです。

 

今週は、衆議院議員選挙で沸いた週でした。街頭で声をあげる若者の姿や、SNS上で「#未来投票」などのハッシュタグで投票を促す呼びかけがされるのを見ました。後2ヶ月で2021年も終わります。未来はどう変わっていくのでしょうか。

そんな1週間のニュースには、コロナの影響を受けた企業・業界でのプライシング関連ニュースがありました。そのなかから、注目のトピックスをピックアップしていきます。

 


目次

  1. JALが国内線の早期割引廃止 23年から、一部値上げも:日経新聞
  2. 「稼げる高速バスの王道」復活なるか 原点回帰の改革【高速バス新潮流・中距離路線】:@niftyニュース
  3. フードロスは宝の山 「半減」へスタートアップ動く:日経産業新聞
  4. ダイナミックプライシングって何? AIが機動的に値決め  親子スクール・ニュースイチから:日経新聞

 

JALが国内線の早期割引廃止 23年から、一部値上げも:日経新聞

日本航空(JAL)は2023年から国内線の基本運賃を見直す。普通運賃のほかに「先得」など8種類ある早期割引を廃止し、予約の変更ができるかなどの条件の違いを基にした3種類ほどの運賃に絞る。低採算の値引き販売を減らすため一部の顧客には値上げとなる。新型コロナウイルス禍で利用客が落ち込んでおり、コスト削減と合わせた運賃の見直しで業績を底上げする。

新型コロナの流行で大打撃を受けた航空業界。また、ダイナミックプライシングが最も浸透している業界の一つでもあります。料金プランの細分化だけでなく、早期割や在庫状況に応じた価格変動により、最適化が行われていました。しかし、早期割引は乗車率向上に効果的ではあるものの薄利なのも事実。一部の消費者にとっては値上げになる今回の動き。JALの決定に追随する他社もあるでしょう。今後、業界の動きが注目されます。

 

 

「稼げる高速バスの王道」復活なるか 原点回帰の改革【高速バス新潮流・中距離路線】:@niftyニュース

高速バス路線のなかでも根幹を担っていた「稼ぎ頭」中距離路線の改革が進んでいる。コロナ禍で大打撃を受け、きめ細かなニーズの見直しと、都会側の需要喚起で再興を図る。京王電鉄バスのSRSでは、予約状況をシステムが分析しリアルタイムで運賃を変動させる「ダイナミック・プライシング」も導入され、運賃設定を工夫し繁閑の差を無くそうと取り組んでいる。

飛行機が価格帯系をシンプルにして業績の立て直しを図ろうとする一方で、高速バス業界では、ダイナミックプライシングの導入により売り上げ向上を目指す動きが出てきています。高速バスは「繁閑の差」がつきもの。バス事業者側はプライシングによって需要を均すことで、満席によるニーズの取りこぼしを避け、消費者側は、よりお得に乗車できる選択肢が増える、ということですね。

また、本記事中にある京王電鉄バスの「SRS」のダイナミックプライシング機能は、ハルモニアの「MagicPrice」との連携により実現しています。

【参考】 : 京王電鉄バス ダイナミックプライシング導入事例

 

フードロスは宝の山 「半減」へスタートアップ動く:日経産業新聞

本来はまだ食べられるのに捨てられる食品を指す「フードロス」の削減を、スタートアップが着実にビジネスにしている。ITで外食・中食やメーカーと消費者をつなぎ、商品開発の支援やリアルイベントも仕掛け食材を余さず活用する。保存へ製造加工技術を生かし異業種連携にも取り組む。家庭による廃棄分なども含め2030年度までに00年度比で半減させるのが国の目標で、対応に動く企業からのニーズは高まる。

食品メーカーから余剰品を買い取って安く消費者に販売するだけでなく、寄付などによる社会貢献活動も行うクラダシや、外食・中食産業であまりそうな商品を購入してもらうフードシェアアプリ「TABETE」など、数社が取り上げられています。

 

 

また、少し前の記事ですが、中国でも賞味期限間近の商品を安く販売する特売ビジネスが注目されています。

フードロス問題の解決に、価格という切り口で取り組む動きは世界に広がっているようです。

 

 

ハルモニアでも、東芝テックと共同で小売業界でのロス削減に向けた取り組みを進めています。11月2日は、東芝テック 執行役員 平等氏を対談相手に迎え、「小売業界の変革と持続可能性」というテーマでお話ししました。

 

【11/2開催】Dynamism Talk Vol.1 「小売業界の変革と持続可能性」
小売業界の未来はどうなるのか?食品ロス削減の具体策は!?本音で語ります

「ビジネスの変革と持続可能性」をテーマとした連続WEBセッション【Dynamism Talk】Vol.1 、東芝テック平等氏 ハルモニア松村

また、少し違った切り口ですが、以下のようなレポートも書いています。ぜひご覧ください。

【参考】:飲食店とダイナミックプライシング

 

 

ダイナミックプライシングって何? AIが機動的に値決め  親子スクール・ニュースイチから:日経新聞

ダイナミックプライシングについて、わかりやすく説明したコラムが日経新聞に出ていました。

「ダイナミックプライシングって具体的にどういうこと?」「どんなところで活用されているの?」といった素朴な疑問を事例とともに解説してくれています。

 

 


 

ハルモニア株式会社は「ビジネスのすべてをダイナミックにし、地球のサステナビリティを向上させる」をミッションとした、変革コンサルティングおよびシステム開発に取り組む企業です。

ハルモニアでは、企業のプライシング変革支援として、価格戦略やプライシングに関する技術導入相談を承っています。また、ビジネス変革にともなうデジタルトランスフォーメーションの相談も承っています。

 

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